医療・介護事業のファクタリング事例

医療・介護事業のイメージ

医療・福祉業ファクタリングの仕組み

少子高齢化の影響により、介護業界の市場規模は年々拡大しています。
小企業から大企業まで幅広い企業が参入している業界ですが、通所介護(デイサービス)や通所リハビリテーション(デイケア)など、各企業によって事業形態がそれぞれ異なっているのが特徴です。

一方で病院(病床数20床以上の入院施設)・歯科診療所は減少傾向にあり、似た性質を持ちながらもその動向には大きな違いが見られます。
新規参入企業が多い医療・介護事業ですが、なぜ現在ファクタリングによる資金調達が支持されているのでしょうか。
同業種の債権の性質や動向、ファクタリングがマッチする理由等について解説させていただきます。

医療施設は若干の減少傾向

厚生労働省の「医療施設動向調査(平成29年)」によると、平成28年から平成29年にかけて、“病院”は30施設減少・“一般診療所”は58施設減少・“歯科診療所”は331施設減少と、いずれも減少傾向となっています。

平成28・29年医療施設数の推移
施設数 前年比
平成28年 平成29年
総数 178,911 178,492 ▲419
病院 8,442 8,412 ▲30
一般診療所 101,529 101,471 ▲58
歯科診療所 68,940 68,609 ▲331

※病床数20床以上の入院施設が「病院」と定義されています。
一方で、介護予防サービス事業所や介護保険施設(老人ホーム)等は軒並み増加しており、事業規模は年々増加していることが分かります。

平成28・29年介護施設・事業所数の推移
施設数 前年比
平成28年 平成29年
介護予防 訪問 34,113 34,160 +47
通所 41,448 40,870 ▲578
居宅介護 訪問 35,013 35,311 +298
通所 23,038 23,597 +559
居宅介護支援事業所 40,686 41,273 +587
介護保険施設 13,270 13,409 +139
参考厚生労働省「平成29年介護サービス施設・事業所調査の概況」より抜粋

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/service17/index.html

※「介護保険施設」は、介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護療養型医療施設の合算値になります。

介護には、予防サービス・居宅サービス・保険施設等があり、受けるサービスによって利用する施設が若干異なります。
上記表記載の施設は介護事業の中でも主要分野と言えますが、介護予防サービスの「通所」を除いて増加していることが分かります。

診療報酬・介護報酬とは

診療を行うことで得る報酬を「診療報酬」、介護サービスを行うことで得る報酬を「介護報酬」と言います。
ご存知の通り日本は「皆保険制度」を採用しているため、国民はなんらかの保険に加入しているのが原則ですが、保険料負担率は年齢や加入保険によって異なります。
そのため、保険診療を行った際には、医療機関や介護事業者は以下の手順にそって請求せねばなりません。

保険診療の流れ

診療報酬や介護報酬の負担者は医療保険者(市区町村や組合)となりますが、内容(誤りが無いか・不正請求でないか等)を確認するため、審査支払機関を通して報酬が支払われる仕組みとなっています。
そのため、保険医療機関や介護事業者は審査支払機関に対し常に債権を有している状態であり、これを「診療報酬債権」「介護報酬債権」と呼びます。
さらに、当該債権を利用したファクタリングを「診療報酬ファクタリング」「介護報酬ファクタリング」と呼び、医療機関のメジャーな資金調達方法の一つとなっています。

ファクタリングがマッチする理由

診療報酬・介護報酬は審査支払機関に対する未収金になりますが、性質は民間企業同士の「売掛金」と同じであり、前述した通り譲渡すること(ファクタリング)が可能です。
さらに、当該債権には以下の通りファクタリングにマッチする理由があります。

マッチする理由その①~買取額が高い

ファクタリングの手数料は、買い取らせていただく債権の性質によって変動いたします。
最も大きな要素として「回収リスク」が挙げられますが、診療報酬や介護報酬は準公共団体に有する債権に当たり、“債権が回収できない”というリスクが非常に低いです。
そのため、他の債権に比べて手数料を抑えることが可能であり、買取額が高くなります。

マッチする理由その②~周知されても問題ない

債務者に当たる「審査支払機関」は、法律に基づいて活動している組織であり、言うなれば国や地方公共団体に近い性質を持つ機関です。
そのため、民間企業同士であれば「ファクタリングを知られたくない」「債権譲渡の同意が得られない」という心配が生まれません。
つまり、2社間ファクタリングよりも手数料が低い3社間ファクタリングを活用することが可能であり、より好条件を勝ち取ることへと繋がります。

マッチする理由その③~回収する手間を省略

前項でもお伝えしましたが、診療報酬・介護報酬ファクタリングは3社間方式で行うのが一般的です。
3社間ファクタリングの場合、2社間方式とは違い売掛先様から当社へと直接お支払いがなされますので、買取後お客様にアクションを起こしていただく必要がございません。

マッチする理由その④~入金に2か月ほど掛かる

診療報酬・介護報酬は、入金されるまでに多くのプロセスを要します。
保険の種別によっても異なりますが、レセプト請求が完了した後に審査が行われますので、入金は申請から2か月ほど掛かります。
さらに、審査の結果、請求額を下回るケースも珍しくありませんので、特に新規事業者にとっては“入金までの期間をどう凌ぐか”が重要と言えます。
したがって、診療報酬ファクタリングは当該期間における運転資金の確保として利用されるケースが多いです。

対応しているファクタリング会社が少ない

ファクタリングにマッチしている診療報酬及び介護報酬ですが、取り扱っているファクタリング会社は意外にも少ないです。
一番の理由は“専門性が高く、多くのノウハウと専門知識が必要になる”ためで、取り扱っているファクタリング会社のほとんどが「大手」「銀行系」であり、気軽に相談できる環境が整っているとはとても言えません。
アンカーガーディアンでは、診療報酬ファクタリング・介護報酬ファクタリングの双方に完全対応しておりますので、是非ともお気軽にご相談くださいませ。
地域密着型企業の強みである「フットワーク」で、資金難解消を迅速にサポートさせていただきます。